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テックアート社(カリフォルニア州サンフランシスコ市)は、米国における先駆的なMacintoshベースのDTPサービスビューローであり、日本でも有名なDTPのエキスパート、ダイアン・バーンズ女史が代表を務める会社。創立は1984年。サービスビューローも、企業努力のない平凡なものが淘汰された感のある米国。大資本のビューローが最新設備を備えて多店舗展開する中にあって、同社は多国語変換サービスなどの独自の特色を生かすことで対抗し、顧客の信頼を得ている。最近では、インターネット関連のWebサービスも手掛けるなど、永年の経験と実績を生かし、新需要の開拓にも余念がない。 多国語サービスでは、バーンズ社長が日本語DTP草創期のコンサルティングを行ったことから日本語出力が中心。サービス内容は、Mac環境の充実によって、すでにカラーものが主体。顧客のほとんどが米国企業である。当初は一般の大手企業が相手だったが、DTPの普及やインハウス化の進展とともに、現在はデザイン・広告・マーケッティング関連の企業が多いとのこと。よりプロフェッショナルなサービスへと変化している。受付内容の7割がプロダクションを含み、3割がフィルム・印画紙出力のみ。 「DTP自体が一般的になっているので、自社の特色、自社の専門分野が必要で、資本力のある同業者は、どんどん新しい機械を入れて、先進的な仕事を受けることに特化して生きのびている。また週7日や、24時間営業するところもある。それ以外の中途半端で目的意識のない会社は、相次いで倒産している。同社は日本語サービスができることと、デザインやプロダクションから出力まで一貫して受けられることが強み。時には印刷仲介もやり、個々のお客に柔軟に対応している。」また「本格的に始めたインターネット関連のサービスが順調で今後大いに期待できる」と新サービスに意欲的。Web関係の業務はデザインワークだが、Webぺージのアップデート管理(更新)の仕事も増えている。コンピュータ関連の得意先などは自社に強力なサーバを持ち皆で常時情報を閲覧できる状態にしてある。テックアート社では各種データをそのWebに乗せる(変換する)サービスを行っている。 ただし自社のホームページにはやや悲観的で、「インターネットで金儲けしている会社は、米国でもまだ僅かで、情報交換が主目的。 業務で流通する媒体は、MOでなく、5インチのサイクエスト(44/88/200MB)。古くなったデータはCD-ROMで保管している。発注者とは宅急便でサイクエストをやりとりする。市外からの注文は、電子メールやBBSでも受けている。

'96愛知印刷文化典/印刷展